【VNM】ベトナムに投資ができるヴァンエック・ベクトル・ベトナムETFを購入してみたので紹介します!!

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みなさん、こんにちは。新興国投資家のごうかくです。

この記事では、ベトナムに投資ができる【VNM】ヴァンエック ベクトル ベトナムETFを購入しましたので、その理由について紹介します。

なぜベトナムに投資しようと思ったのか

まず、私がなぜベトナムに投資をしようと思ったかについて説明します。

伸び続けるGDPと人口

ベトナムの人口は右肩上がりに伸び続けており、2020年での人口は9,733万人を超え、世界15位の大国となっています。

東南アジアではインドネシア、フィリピンに次ぐ3位の人口を抱ており、近いうちに1億人に到達すると言われています。

ベトナムの人口推移とGDP推移を見てみましょう。

ベトナムの人口とGDP推移 出典:IMF

ベトナムの人口は年々増加していることがわかります。

ベトナムのGDPも、長期的に右肩上がりで推移しており、2019年に340[10億USドル]となっています。

ベトナムの1人当たりのGDPは3,499ドルと世界平均の10,728ドルと比較し低水準となっています。

しかし、ベトナムのGDPは20年で7倍近く成長しており、人口の増加率と比較すると格段に伸びているため、今後1人当たりのGDPの数値は大きく伸びると考えられています。

このように成長率が非常に高いため、長期ポートフォリオの一つとして組み入れる価値がある地域です。

社会主義からの脱却

ベトナムは社会主義国家体制を取っています。

そのため、従来は自由な経済活動が制限されていました。

しかし、1986年に提唱されたドイモイ政策により、自由主義経済が取り入れられ、制限付きで個人の財産が認められています。

1986年に提唱された「ドイモイ政策」により、他国のように自由主義経済を取り入れ、一部制限付きで個人の財産を認める形になっています。

この政策により、民間企業および外資企業の参入が許可され、多くの企業がベトナムで経済活動を実施するようになりました。

全世界の大企業が投資を開始

全世界の大企業は安価な労働力を求め中国に進出してきました。

しかし、地政学的なリスクを回避するために、ベトナムを始めとする東南アジアに移転する企業が増加しています。

メキシコの安い土地・労働力で商品を製造し、大消費地の米国へ輸出するために、世界各国の大企業が工場を建設しています。

例えばトヨタ自動車はベトナムに大規模工場を稼働させており、カムリ・カローラ・ヴィオス・イノーバの4車種を、年間5万台ペースで製造しています。

ベトナムの輸出額と外貨準備高の推移を見てみましょう。

ベトナムの外貨準備高と輸出額

ベトナムの輸出額および外貨準備高は右肩上がりで、年々成長していることを見ることが出来ます。

外貨準備高とは、政府や中央銀行が保有する外貨建て資産で、この金額が多いほどその国の通貨と経済が安定します。



VNM(ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF)の特徴

VNMの特徴について説明します。

VNMは、ベトナムの主要企業に投資が可能な米国ETFです。

VNMの基本データ
  • 運用会社 : ヴァン・エック・グローバル
  • 経費率 : 0.61%
  • 直近配当利回り : 0.34%
  • 購入銘柄数 : 約40銘柄
  • 設定日 : 2009年8月14日

ベトナム企業に広く分散

VNMの大きな特徴は、ベトナムで展開する企業約40銘柄に分散されていることです。

もしベトナムの個別企業に投資するとなると、米国株のADRで購入もしくは現地で口座を開設する必要があり、非常に難易度が高いです。

※SBI証券と岩井コスモ証券でベトナム株の個別株を購入できるようになりました。

個別株は分散されていないため、ETFであるVNMを購入すれば、投資の専門家である運用会社がベトナムの適切な企業に分散して投資をしてくれるため、安心してベトナム全体に投資を実施することができます。

投資対象銘柄

投資対象銘柄についてご紹介します。

下記の表にVNMが保有する上位10銘柄を記載します。

名称ファンドの割合セクター
マサン・グループ8.25生活必需品
ベトナム・デイリー・プロダクツ7.83生活必需品
ビングループ7.32不動産
ビン不動産7.24不動産
ノー・バー・ランド・インベストメント5.95不動産
ホアファットグループ5.24素材
ベトナム外商銀行4.86金融
エクラ・テキスタイル4.44素材
フォン・タイ・エンタープライズ4.4一般消費財
マニー4.3ヘルスケア
VNMの投資対象銘柄

投資対象セクタ

VNMの投資対象セクタについて説明します。

VNMは主に、不動産生活必需品一般消費財金融のセクタで7割以上を占めています。

特に不動産セクタは28.0%と比率が高くなっています。

VNMのセクタ比率 出典 : yahoo finance

投資対象国

VNMの投資対象国について説明します。

ベトナムを対象としたETFですが、ベトナムが7割でベトナム以外に台湾・韓国・日本・マレーシアが含まれているため、購入時には注意が必要です。

VNMの投資対象国比率 出典 : fidility



VNMの株価や配当の推移

VNMの株価や配当の推移について見ていきましょう。

株価推移

VNMのチャートを長期的に見ると初期に30ドル付近をつけてから、価格は20ドル台へ下落し、現在は10~30ドルのレンジを続けています。

今後の発展に期待したいチャートです。

配当金の推移

VNMの年間の配当金は、0.1~0.6ドル程度を推移しています。

VNMの年間配当金推移

S&P500およびVWOとの比較

VNMと米国株の指数S&P500および新興国株式ETFで有名なVWOと比較してみましょう。

VNMとS&P500との比較

VNMとS&P500の比較について説明します。

S&P500は右肩上がりに対し、VNMは横ばいです。

VNMとS&P500の比較

VWO(バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF)との比較

VNMと新興国株式ETFで有名なVWOを比較してみましょう。

VNMとVWOの比較

VNMとVWOは同じような値動きをしていましたが、VNMは2016年からパフォーマンスが悪くなっています。

新興国やフロンティなどの小さな国は、ドルの強弱で景気が大きく変動してしまいますが、長期で積み立てれば、為替変動のリスクを平準化できます。

価格が下落してもドルコスト平均法で購入し続けることができれば、今後の株価次第でVWOを上回る大きなリターンを得ることが出来るでしょう。

長期積み立てでは、下落したほうが有利という記事↓

【積立シミュレーション】つみたてNISAで毎月1万円積み立てた時の、価格変動6パターンの損益シミュレーション結果
つみたてNISAで毎月1万円積み立てた時の、価格変動6パターンについての損益をシミュレーションしました。値上がりした商品と、値下がりした商品において、どちらがより利益を出せたでしょうか。結果は一括投資と積立投資で大きく異なってきます。特に積立投資の場合、直感と大きく異なるような結果が出るので、注意が必要です。

VNMが購入可能な証券会社(投資方法)

VNMの投資方法について紹介します。

国内でVNMを扱っている証券会社はマネックス証券のみです。

マネックス証券は多種多様な米国株式ETFを取り扱っており、銘柄追加のリクエストに対する対応も早いので、今後に期待できる証券会社です。

まとめ

ベトナムに投資可能な、VNM(ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF)について紹介してきました。

現時点では、株価は低迷していますが、経済成長率が高いので、長期積み立てを実施しながら、今後の値上がりを期待してみてはいかがでしょうか。

ベトナムに投資するなら読んでおきたい1冊 /

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