みなさん、こんにちは。全世界投資家のごうかくです。
この記事では、欧州諸国に投資ができる【VGK】バンガード・FTSE・ヨーロッパETFを購入しましたので、その理由について紹介します。
なぜ欧州諸国(ヨーロッパ)に投資しようと思ったのか
まず、私がなぜ欧州諸国(ヨーロッパ)に投資をしようと思ったかについて説明します。
割安な株価水準
欧州株は米国株のように話題上がることは滅多にありません。
その理由として、米国はGAFAなどの巨大IT企業が相場を牽引しながら右肩上がりを続けているのに対し、欧州にはそのような企業がないからです。
みなさんは有名な欧州企業がいくつ思いつくでしょうか?
フォルクスワーゲンやBMW・ベンツなどの自動車会社や、ネスレなどの食品メーカー、SAPなどのIT企業が思いつくのではないでしょうか。
私は以前SAPの製品を使用したことがありますが品質が低く、米国のIT企業にはかなわないという印象でした。
鳴かず飛ばずのため、株価は割安の水準で放置されており、日本株と類似した状況になっています。
配当利回りで魅力的
米国株と比較し割安で放置されているため、比較的配当利回りが高く安定した配当を受け取ることができます。

投資先セクタも金融・資本財・ヘルスケアが多いため、安定した値動きを推移しながら、配当を享受することが可能です。
米国の分散投資
投資家の皆さんは、つみたてNISAなどを活用しながら全世界や米国株に投資されていると思います。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は全世界だから欧州などにも分散されているだろうと思っている方も多いと思います。
しかしeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は全世界と謳いながらも、米国株割合は58%と高い割合を占めています。
そのため、米国株以外に分散をすることを目的として欧州株を購入するという考え方があります。
VGK (バンガード・FTSE・ヨーロッパETF)の特徴
VGKの特徴について説明します。
VGKは、欧州(ヨーロッパ)の主要企業に投資が可能な米国ETFです。
- 運用会社 : ヴァンガード
- 経費率 : 0.08%
- 直近配当利回り : 2.52%
- 購入銘柄数 : 約1,300銘柄
- 設定日 : 2005年3月4日
欧州企業に広く分散
VGKの大きな特徴は、欧州で展開する企業約1,300銘柄に分散されていることです。
もし欧州の個別企業に投資するとなると、米国株のADRで購入もしくは現地で口座を開設する必要があり、難易度が高いです。
また、個別株は倒産リスクも高いため、銘柄の吟味を十分にする必要があります。
しかし、米国株ETFであるVGKを購入すれば、投資の専門家である運用会社が欧州の適切な企業に分散して投資をしてくれるため、安心して欧州全体に投資を実施することができます。
欧州に投資するETFとして、ブラックロック社が運用するIEVも存在しますが、純資産額がVGKの1/10程度と小さく、銘柄数が360程度とVGKより分散されておらず、経費率も0.59%のため、VGKのほうが優れていると考えられます。
投資対象銘柄
VGKの投資対象銘柄についてご紹介します。
組入銘柄の上位にヘルスケアが多いことが特徴のであることがわかります。
名称 | ファンドの割合 | セクター |
---|---|---|
ネスレ | 2.73 | 生活必需品 |
ASMLホールディングス | 2.14 | テクノロジー |
ロシュ・ホールディング | 1.96 | ヘルスケア |
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン | 1.58 | 一般消費財 |
ノバルティス | 1.48 | ヘルスケア |
SAP | 1.25 | 通信サービス |
ユニリーバ | 1.21 | 生活必需品 |
アストラゼネカ | 1.19 | ヘルスケア |
HSBCホールディングス | 1.04 | 金融 |
ノボ・ノルディスク | 1.01 | ヘルスケア |
VGKの構成銘柄は安定した企業の銘柄が多く、安定的に配当が出続けていることも頷けます。
投資対象セクタ
VGKの投資対象セクタについて説明します。
VGKは主に、金融・資本財・ヘルスケア・一般消費財のセクタで7割程度を占めています。

VGKの株価や配当の推移
VGKの株価やユーロの価格・配当の推移について見ていきましょう。
株価推移
VGKのチャートを長期的に見ると長期間40~80ドルのレンジ相場が続いておりレンジ相場から抜け出せない状況になっています。
ユーロ通貨の価格推移
ユーロの価格をドル建てで見ていきましょう。
EUR/USDのチャートを見ると、長期間0.9~1.5ドルのレンジ相場が続いており安定的に価格が推移しており、為替のリスクを考慮する必要は少ないと考えられます。
配当金の推移
VGKの年間の配当金は1.5~2.5ドル程度を推移しています。

投資対象国割合
VGKの投資対象国について説明します。
英国・フランス・スイス・ドイツなどに幅広く分散していることがわかります。

S&P500およびVWOとの比較
VGKと米国株の指数S&P500および日本株のEWJと比較してみましょう。
VGKとS&P500との比較
VGKとS&P500の比較について説明します。
S&P500が右肩上がりに対し、VGKは横ばいが続いています。

EWJ(iシェアーズ MSCI ジャパン ETF)との比較
VGKと米国で投資可能な日本のETFであるEWJを比較してみましょう。

VGKとEWJを比較すると値動きはほぼ同じです。
2016年まではVGKがアウトパフォームしていますが、2020年の暴落ではEWJよりも下落幅が大きかったことが特徴です。
まとめ
欧州諸国に投資可能な、VGK(バンガード・FTSE・ヨーロッパETF)について紹介してきました。
割安で放置されており配当利回りが高く、日本株と値動きが似ていることが特徴です。
米国だけでなく、地域で分散する意味合いを兼ねて、VGKへ投資をしてみてはいかがでしょうか。
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