みなさん、こんにちは。投資家のごうかくです。
みなさんは、なんのために投資を実施していますか。
FIREの資金、老後の資金、子供の教育資金、マイホームの頭金など、お金を貯めて人生を豊かにしたり、大きな買い物に必要なお金のために投資を実施しているなど人それぞれです。
この記事では、そのような目標を達成するための、投資戦略の建て方を初心者の方向けに解説します。
なぜ目標や投資戦略を建てるのか?
なぜ目標や投資戦略を建てるのかについて説明します。
投資でお金を増やしても、目標や指針がないと必要資金までの不足額が不明なため不安になると思います。
また、お金を増やすことが目的となってしまい、食費を切り詰めたりボロボロの服を着たりと豊かな生活を送ることができません。
そのため自己節制をするために、明確な目標を建てることをおすすめしています。
目標の建て方
目標の建て方について説明します。
今回説明する投資戦略は、毎月同じ金額を積み立てる積立投資を想定しています。
本来であれば、キャッシュフロー表やバランスシートなどを作成しますが、まずは全体のイメージを捉えていただきたいと思います。
家計の収支を把握する
まずは、家計の毎月の収支を確認し、毎月の投資資金を把握します。
毎月の投資資金の算出方法
毎月積み立てる投資資金の算出方法について説明します。
投資金額は、下記の式で算出します。
投資金額 = 収入 – 固定費 – 変動費
銀行預金も金利が0.001%ですが投資に含まれます。
この投資金額を活用して、目標を達成するためにどのような投資商品を買うか、が投資戦略になります。
投資金額を増やす方法
投資金額を増やす方法について説明します。
上の式から、収入を増やす・固定費を削減する・変動費を削減するの3つの方法があります。
収入アップは転職や副業などハードルが高く、変動費を減らすと交際費や食費が減るため生きる目的が失われます。
そのためこの3つの中で、最も簡単に実施できるのは固定費の削減です。
固定費とは、住居費・水道光熱費・通信費・車関連費などになります。
住居費や車関連費は削減することは難しいと思います。
固定費の中で最も削減しやすいのは通信費です。
通信費の削減については、下記の記事をご参考ください。

目標の建て方
まずは、何年でどれほどの資金が必要かについて目標を建てます。
各課題に対して、それぞれ目標の期間と金額を建てます。
例えば、
- 老後資金2,000万円を30年で貯めたい
- 5年後にマイホームの頭金500万円を貯めたい
- 毎月30万円の配当金を得てFIREしたい
などの目標を建てます。
シミュレーションする
先程建てた目標に対し、算出した投資金額で目標達成可能かをシミュレーションします。
目標の一つ一つに対してシミュレーションをしていきましょう。
本来のファイナンシャルプランニングでは、年金終価係数や減債基金係数などを使用しますが、金融庁のホームページで簡易的なシミュレーションが可能です。
老後資金2,000万円を30年で貯める
まずは老後資金2,000万円を30年で貯める想定でシミュレーションを実施します。
まずは左の①毎月いくら積み立てる?を選択します。
次に②積立期間・想定利回り・目標金額を入力します。
想定利回りは現実的な利回りを入力します。
目安としては、
- 慎重に行きたい ・・・2~3%
- リスクを取って稼ぎたい ・・・ 4~8%
程度で記入してください。
最後に計算するボタンを押すことで、毎月の積立金額が算出されます。

老後資金2,000万円を30年で貯めるには毎月の積立金額が28,816円ということがわかりました。
割と現実的な数値なのではないでしょうか。
マイホームの頭金500万円を5年で貯める
続いてマイホームの資金500万円を5年で貯める想定でシミュレーションを実施します。
先程と同様に、左の①毎月いくら積み立てる?を選択します。
次に②積立期間・想定利回り・目標金額を入力します。
想定利回りは現実的な利回りを入力します。

マイホームの資金500万円を5年で貯めるには毎月の積立金額が75,416円ということがわかりました。
お子さんがいる家庭だと、少し負担が大きいと思います。
そこで、想定利回りを4%から7%へ変更してみましょう。

想定利回りを7%にすると、毎月の積立金額が69,839円に変化しました。
積立期間が短いため、大きな変化はありませんが、7万円を切ることができました。
想定利回りを高くしたため、リスクを取ってパフォーマンスの高い投資商品を選ぶ必要があるということがわかります。
毎月30万円の配当金を得たい
最後に毎月30万円の配当を得ながらFIREするにはいくら必要かについてシミュレーションを実施します。
本来であれば年金終価係数から計算しますが、わかりやすい単純計算法でご紹介します。
毎月30万円の配当金を得るには、税引き後に年間360万円必要になります。
配当金には20.315%の税金がかかるため、税引前に年間452万円の配当金が必要になります。
所持する高配当株の配当利回り5%で計算すると、9,040万円となります。
すなわち、9,040万円あれば毎月30万円の配当金を得ることになります。
この計算は、株価の値上がりを考慮していないため、厳密な数値とは異なります。
投資商品の選定
投資戦略が決定したら投資商品を選定します。
投資商品は想定利回りを基準に選定します。
老後資金2,000万円を30年について
シミュレーション1の「老後資金2,000万円を30年」は想定利回り4%で実施しました。
全世界のGDPは平均約4%で成長していると言われています。
そのため、つみたてNISAを利用し全世界投資を実施することで、理論値で世界の成長である約4%の恩恵を享受することができます。
株式のみではリスクが高いため、債券などを組み入れながらリスクを低減することをおすすめします。
つみたてNISAと全世界投資については下記の記事をご覧ください。


マイホームの頭金500万円を5年について
シミュレーション2の「マイホームの頭金500万円を5年」は想定利回り7%で実施しました。
短期間で7%の成果を出すことは非常に難しいです。
株価は長期的には右肩上がりですが、投資期間が短いと購入する投資商品の選択肢が少ないです。
リスクの高い株式などで投資を実施しないと、目標が達成できないと考えられます。
この場合、リスクの高い運用で稼ぐか、マイホームの購入時期を遅らせるかが考えられます。
マイホームの資金にリスクを負いたくないと考える人が多いため、購入時期を遅らせて再度シミュレーションしてみましょう。
運用期間を5年から8年に変更してシミュレーションを実施しました。

積立期間8年、想定利回りを4%にすると、毎月の積立金額が44,280円に変化しました。
想定利回りを低く見積もることができ、かつ毎月の積立金額も2万円以上も削減することができました。
このように積立投資は時間をかければかけるほど、容易になるため早期の積立実施が効率的です。
おすすめネット証券一覧
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まとめ
投資戦略の建て方を積立シミュレーションを通して実践してきました。
ライフイベントで必要なお金を算出して目標を建て、実際に達成可能かについてシミュレーションを実施してみてはいかがでしょうか。
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