みなさん、こんにちは。全世界長期投資家のごうかくです。
この記事では、米国高配当ETFであるSPYDについて紹介をします。
SPYD(SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF)とは
SPYDは米国企業の高配当銘柄の約80社をまとめたファンドです。
VYMやHDVなどの米国高配当ETFよりも利回りが高いのが特徴のETFです。
SPYDは高配当のETFのため、キャッシュフローを充実させたいFIRE民にとっては欠かせないETFではないでしょうか。
SPYDの基本データ
SPYDの基本データを見ていきましょう。
- 運用会社 : ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
- インデックス : S&P500 高配当指数
- 経費率 : 0.07%
- 直近配当利回り : 3.94%
- 組入銘柄数 : 約80銘柄
- 設定日 : 2015年10月22日
信託報酬
ファンドを運用するためのコストの一つに信託報酬があります。
SPYDの信託報酬は0.07%と安くなっています。
競合する米国高配当ETFで有名なVYMは0.06%、HDVは0.08%となっています。
ファンドの純資産額
SPYDの純資産額は約50億ドルが運用されています。
ちなみに、米国高配当ETFで有名なVYMは約400億ドル、HDVは約70億ドルです。(2021年8月)
SPYDの株価について
SPYDのチャートを見ると、コロナショックで大きく下落していますが、長期的に見ると株価は年々上昇し続けており、米国経済の強さが見て取れます。
SPYDの配当金について
SPYDの配当金は株価の上昇とともに年々上昇し、2020年の平均分配金は1.63ドルでした。
大納会の株価基準で算出した配当利回りは4.3~5.0%程度を安定的に推移しています。
SPYDの配当金の支払月は3、6、9、12月の年4回です。

組入銘柄(上位10銘柄)
SPYDの組入銘柄ですが、VYMやHDVと異なり、有名な大企業が上位に組み入れられていないことが特徴です。
VYMやHDVと比較し、ポートフォリオの組み換えが多いことが特徴です。
名称 | ファンドの割合[%] |
---|---|
ヘインズブランズ | 1.39% |
ファイザー | 1.38% |
フランクリン投資株式会社 | 1.37% |
コメリカ銀行 | 1.37% |
マラソン・ペトロリアム | 1.35% |
ハンティントン・バンクシェアーズ | 1.35% |
M&T銀行 | 1.33% |
キーコープ | 1.32% |
リージョンズ・フィナンシャル | 1.32% |
ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル | 1.32% |
投資対象セクタ比率
SPYDの投資対象セクタについて説明します。
SPYDは主に、金融・公共事業・不動産・エネルギーのセクタが多数を占めています。
VYMやHDVと異なり、景気に左右されるセクタが大きな割合を占めていることが特徴です。

S&P500との比較
SPYDと米国株の指数S&P500を比較してみましょう。
全体的にSPYDの上昇率はS&P500と比較して小さいくなっています。
特にコロナショック時は、S&P500と比較して約1,4倍程度の下落率を記録しました。
VYMやHDVと比較しても、株価の下落からの戻りが遅いのが特徴です。
これはSPYDが選定している銘柄が、景気敏感なセクタであったり、放置されて株価が低いため実質高配当である銘柄を寄せ集めているからであると考えられます。

税金について
米国ETFは、支払われた配当金に対し10%が課税されます。
SPYDのETFを所持している場合、配当金に対し米国で10%,日本で20.315%の二重課税がかかります。
そのため、確定申告で外国税額控除をして取り戻す必要があります。
確定申告をする必要があるため、ふるさと納税のワンストップ特例制度は使えなくなります。
まとめ
米国高配当ETFのSPYDについて解説してきました。
SPYDは米国の高配当株が組み入れられて構成されているETFです。
VYMやHDVと比較すると配当利回りは高いですが、癖の強いETFだと考えられます。
金融や不動産のセクタが多いため、VYMやHDVと組み合わせて保有すると、セクタ分散ができるためよりリスクは低くなります。
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