
投資信託の買付手数料0円は当たり前だとして、運用費用は信託報酬だけだから、信託報酬順でソートしてっと・・・。

運用コストは信託報酬だけじゃないですよ!

えっ!?でも書籍やYoutubeで、年間の運用コストは信託報酬だけと聞いていたけど・・・。
投資成績を上げるためには手数料を下げることが大事です。
特に長期投資の場合、パフォーマンスに大きな差がついてきます。
投資信託の主なコストには、①販売手数料(購入時手数料)、②信託報酬(運用管理費用)、③信託財産留保額の3つがあることはご存知だと思います。しかし多くの人が知らない、隠れコストがいくつか存在します。
このページでは、ほとんど知られていない隠れコストについてご紹介します。
投資信託にはコストがある
投資信託は運用会社に幅広い株式を購入してもらうため、様々な費用が掛かります。
費用には主に4つあり、下記のような費用が掛かります。
買付手数料
投資信託を買付をする際にかかる費用です。
インデックス型の投資信託は無料のものが多く、ノーロードと呼ばれている。
信託財産留保額
投資信託を解約する際にかかる費用です。
最近は無料のものが多いが、意外と見逃しがちなので注意したい。
信託報酬
投資信託を管理・運用してもらうための費用です。
運用会社や販売会社へ払う費用で、投資信託の価格である「基準価額」が更新される際に差し引かれています。つまり、信託報酬は毎日差し引かれていることになります。
その他費用(隠れコスト)
運用会社が運用する際に発生する費用です。
外貨建資産の保有費用や監査費用などの費用がこれに当たります。
投資成績を上げるためには、手数料を下げることが大事
この記事をご覧いただいている投資家の皆さんは、つみたてNISAで投資信託を購入されている方が多いのではないでしょうか。
投資の書籍やYoutubeで投資について勉強をすると「信託報酬が低い投資信託がおすすめ!!」というフレーズをよく聞きます。
信託報酬は毎日のように発生するコストですので、信託報酬が低い投資信託を選ぶのは当然です。
しかし信託報酬などを始めとするコストは、あくまで表に出ているコストであり、隠れコストも見てみないと実際のコストは分かりません。
隠れコストとは
隠れコストについて説明します。
隠れコストとは、信託報酬以外に発生する投資信託の維持コストで、主に
- 外貨建資産の保有費用
- 監査費用
が隠れコストとしてかかります。
隠れコストは、証券会社のホームページからは確認することができません。
隠れコストの確認方法
隠れコストの確認方法について説明します。
隠れコストは、SBI証券や楽天証券などの証券会社のホームページからは確認することができません。
隠れコストは、運用会社のホームページから確認することが必須になります。
運用会社ホームページの運用報告書(全体版)に隠れコストが記載されています。
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)
まずはみんな大好きなeMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)について見ていきましょう。

運用報告書(全体版)の8ページに隠れコストの記載がありました。

- 売買依頼手数料 0.012%
- 有価証券取引税 0.000%
- その他費用 0.032%
以上の隠れコストが掛かっています。(2021年6月12日現在)
※最新の信託報酬は公式ホームページをご確認ください。
ひふみプラス
次にみんな大好きなひふみプラスについて見ていきましょう。

- 売買依頼手数料 0.173%
- 有価証券取引税 0.001%
- その他費用 0.004%
以上の隠れコストが掛かっています。(2021年6月12日現在)
運用報告書(全体版)を確認しよう!
以上のように信託報酬とは別に、隠れコストがかかってきます。
運用会社によって得手・不得手の特徴があるので、一度みなさんも確認してみてください。
「みんなが良いと言っているから買う」の初心者から、一歩ステップアップしてみることをおすすめします!!
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