【FM】フロンティア市場に投資ができるiシェアーズ MSCI フロンティア&セレクトEM ETFを購入してみたので紹介します

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みなさん、こんにちは。新興国投資家のごうかくです。

この記事では、フロンティア市場【FM】iシェアーズ MSCI フロンティア&セレクトEM ETFを購入しましたので、その理由について紹介します。

なぜフロンティア市場に投資しようと思ったのか

まず、私がなぜフロンティア市場に投資をしようと思ったかについて説明します。

フロンティア市場とは

まずはフロンティア市場とは何かについて説明します。

フロンティア市場とは、市場規模が新興諸国よりも小さく、流動性が低い市場のことを指します。

近い将来に新興市場の仲間入りが期待できそうな伸びしろの大きな国々で、次世代の新興市場と目されている市場です。

フロンティア市場の国々

次にフロンティア市場の国々について紹介します。

一般的に、フロンティアと呼ばれている国々は以下になります。

フロンティア市場
  • アジア
    • ベトナム・フィリピン・パキスタン・バングラディシュ・スリランカ
  • アフリカ
    • エジプト・モロッコ・コートジボワール・セネガル・ケニア・チュニジア
  • 中東
    • レベノン・オマーン・クエート・ヨルダン・カタール・バーレーン
  • 中南米
    • コロンビア・アルゼンチン・ペルー
  • 東欧
    • エストニア・ウクライナ・ルーマニア・カザフスタン・スロベニア

アジア・アフリカだけでなく、長期的な視野で高い経済成長が見込まれる国々がフロンティア市場に属しています。

伸び続けるGDPと人口

フロンティア諸国の人口は年々増加しており、特に若年層を含む生産年齢(15~64歳)の人口が、2100年まで伸び続けると言われています。

このような国々では、国民の所得や消費の拡大が見込まれており、経済成長が期待されています。

フロンティア地域で特に人口の多い国の人口推移を見てみましょう。

代表的なフロンティア地域の人口推移

どの国も右肩上がりで推移しており、特にナイジェリアやパキスタンの人口増加が大きいことが見て取れます。

先進国のテクノロジーによる経済発展

フロンティア地域は、政治が安定しない国々が多いため、大規模な投資が敬遠され、インフラの整備が未発達な地域でした。

しかし最近のフロンティア諸国では、若年層が多いため、急速にインターネットやスマートフォンが普及し、人口普及率はほぼ100%と言われています。

出典:総務省資料 アフリカでの携帯電話加入者数と普及率の推移

スマートフォンは、固定回線のような大規模な設備投資が不要なため、新興国やフロンティア地域で急速に発展しました。

フロンティア地域では、先進国で使い古された中古のパソコンやスマートフォンが流通されています。

スマートフォンの普及により、YoutubeやNetflixなどの動画閲覧サービスや、銀行口座を持たない人たちの送金や決済手段として使われるようになりました。

このように、先進国の技術を取り入れ、急速に発展するフロンティア市場に魅力を感じ、将来の成長を期待して長期投資を実施しています。



FM(iシェアーズ MSCI フロンティア&セレクトEM ETF)の特徴

FMの特徴について説明します。

FMは、フロンティア諸国全体に投資が可能な米国ETFです。

FMの基本データ
  • 運用会社 : ブラックロック
  • 経費率 : 0.79%
  • 直近配当利回り : 2.07%
  • 購入銘柄数 : 約160銘柄
  • 設定日 : 2012年9月12日

フロンティア諸国に広く分散

FMの大きな特徴は、フロンティア諸国で展開する企業約160銘柄に分散されていることです。

もしフロンティア地域の個別企業に投資するとなると、現地で口座を開設する必要があり、非常に難易度が高いです。

ちなみに、ナイジェリアで口座開設するにはゼニス証券で口座を開設する必要があるそうです。

また、個別株は倒産リスクも高いため、銘柄の吟味を十分にする必要があります。

しかし、米国株ETFであるFMを購入すれば、投資の専門家である運用会社がフロンティア地域の適切な企業に分散して投資をしてくれるため、安心してフロンティア地域全体に投資を実施することができます。

投資対象銘柄

投資対象銘柄についてご紹介します。

上位10銘柄を見ると、クウェート、ベトナム、ケニアなどのアフリカ中東・アジアに広く分散している印象です。

名称ファンドの割合国名セクター
アーリユナイテッドバンククウェート5.2クウェート金融
サファリコム4.64ケニア通信
クウェート国立銀行4.23クウェート金融
トランシルバニア銀行3.24ルーマニア金融
マロックテレコム3.05モロッコ通信
ホアファットグループ3.01ベトナム素材
ビングループ2.62ベトナム不動産
クウェートファイナンスハウス2.45クウェート金融
アティジャリワハ銀行2.36モロッコ金融
ビン不動産1.94ベトナム不動産
FMの投資対象銘柄

投資対象セクタ

FMの投資対象セクタについて説明します。

FMは主に、金融通信サービス不動産素材のセクタで7割以上を占めています。

特に金融セクタは42.5%と比率が高くなっています。

FMのセクタ比率 出典 : ブラックロック目論見書

投資対象国

FMの投資対象国について説明します。

ベトナムクウェートモロッコケニアが上位を占めています。

FMの投資対象国比率 出典 : ブラックロック目論見書



FMの株価や配当の推移

FMの株価や配当の推移について見ていきましょう。

株価推移

FMのチャートを長期的に見ると初期に40ドル付近をつけてから、価格は20ドル台へ下落し、現在は20~40ドルのレンジを続けています。

今後の発展に期待したいチャートです。

配当金の推移

FMの年間の配当金は2014年度に外れ値がありますが、0.5~1.0ドル程度を推移しています。

FMの年間配当金推移

S&P500およびVWOとの比較

FMと米国株の指数S&P500および新興国株式ETFで有名なVWOと比較してみましょう。

FMとS&P500との比較

FMとS&P500の比較について説明します。

S&P500は右肩上がりに対し、FMは横ばいです。

FMとS&P500の比較

VWO(バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF)との比較

FMと新興国株式ETFで有名なVWOを比較してみましょう。

FMとVWOの比較

FMとVWOは同じような値動きをしていましたが、FMはコロナショックからの回復力が遅いことがわかります。

新興国やフロンティなどの小さな国は、ドルの強弱で景気が大きく変動してしまいますが、長期で積み立てれば、為替変動のリスクを平準化できます。

価格が下落してもドルコスト平均法で購入し続けることができれば、今後の株価次第でVWOを上回る大きなリターンを得ることが出来るでしょう。

長期積み立てでは、下落したほうが有利という記事↓

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まとめ

フロンティア地域に投資可能な、FM(iシェアーズ MSCI フロンティア&セレクトEM ETF)について紹介してきました。

現時点では、株価は低迷していますが、配当利回りが高いので、長期積み立てを実施しながら、今後の値上がりを期待してみてはいかがでしょうか。

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