みなさん、こんにちは。長期投資家のごうかくです。
つみたてNISAなどの長期投資で、株式のファンドを購入している方が多いと思います。
株式は値動きが激しく、とてもリスクが高い商品です。
そのため下落した際に大きな損失を被ってしまいます。
そのようなリスクを下げるために、私は債券も同時に購入することをおすすめしています。
今回は、手軽に債券に投資できるeMAXIS Slim先進国債券についてご紹介します。
なぜ債券投資が必要なのか
なぜ債券投資が必要なのかについて説明します。
投資を実施する際に、投資先として大きく3つに分類されます。
- 株式投資
- 債券投資
- コモディティ投資 (金・プラチナなど)
上記の3つが主な投資先ですが、コモディティ市場は市場規模が小さく流動性も低いため、メインは株式投資と債券投資になります。
株式と債券の違い
株式と債券の違いについて紹介します。
どちらも、資金調達をするために発行される証明書で、市場で売買できます。
大きな違いは、償還期限と返済義務です。
- 債券
- 償還期限や返済義務あり
- 株式
- 償還期限や返済義務なし
償還期限とは、発行者が投資家に額面金額を最終的に償還する日で満期と呼ばれます。
株式は償還期限がなく、企業が倒産した時に出資したお金は返還されません。
そのため、一般的に株式のほうがリスクが高いと言われています。
債券投資の併用でリスクを下げる
株式のみに投資をしていると、リスク(変動幅)が大きいので、価格が乱高下するときがあります。
そのような時に、心配で夜も眠れないようであれば、自身の投資先がリスクに見合っていません。
投資初心者の方は、税制優遇がされているつみたてNISAだけをやっている方も多いです。
残念なことにつみたてNISAでは株式系のファンドにしか投資をすることができません。
そのため、常に価格の乱高下にさらされてしまい、投資初心者にとっては精神的につらいでしょう。
評価損益がマイナスになってしまった時、「投資なんてやらなければよかった」と思う方も多いでしょう。
そのような、乱高下に振り回されないように、つみたてNISAの他に債券を購入してよりリスクを下げた運用を実施することをおすすめします。
債券の特徴
債券の特徴について説明します。
- 値動きの変動幅(リスク)が小さい
- 株式と値動きが連動しない
債券は、株式よりも価格が安定していることが特徴です。

グラフの通り、債券は株式よりも値動きが安定していることがわかります。
リバランスをすることで効率的な長期資産形成
つみたてNISAを実施している方々は、20年という長期で運用されていると思います。
コロナショックの際は大きな含み損を抱えてしまったことでしょう。
下記のグラフは2020年の、株式の代表銘柄であるS&P500と債券の代表銘柄である米国20年超ETFのTLTを比較したものです。
TLTの詳細の記事はこちら↓

コロナショックの際は、株式価格は大きく下落しましたが、債券は上昇しました。

このように、株式のみに投資をしていると資産価値が大きく下落をしてしまいます。
債券は株式と価格の連動が低いため、債券も保有していれば、資産全体を守ることができます。
更に、株式が下落した時に債券を売って割安な株式を購入するリバランスを実施することで、より効率的な投資を実施することができます。
関連記事に、積立投資で株価が下落した際のマインドセットの記事を貼っておきますので、ご参考にしてください。

初心者におすすめの債券投資商品
初心者におすすめの債券投資について説明します。
投資初心者の方はeMAXIS Slim先進国債券
私は、100円から購入できるeMAXIS Slim先進国債券をおすすめしています。
つみたてNISAを実施していれば、投資コストの非常に安いeMAXIS Slimシリーズをご存知の投資家さんは多いと思います。
グラフにeMAXIS Slim先進国債券の基準価額と総資産の推移を示します。

基準価額と総資産は右肩上がりに推移し、安定した運用が継続されています。
私も約3年前からeMAXIS Slim先進国債券を積立購入しており、安定した運用を継続しています。
eMAXIS Slim先進国債券の投資先
eMAXIS Slim先進国債券の投資先について紹介します。
eMAXIS Slim先進国債券は各国の国債に投資をしています。
交付目論見書から算出した割合を下記の円グラフにまとめています。

主にアメリカ国債への投資ですが、全世界の先進国に幅広く分散されています。
このように、債券に詳しくなくてもeMAXIS Slim先進国債券を購入すれば、全世界の国債に分散投資をすることが出来るので、初心者の方にはおすすめです。
eMAXIS Slim先進国債券の購入方法
eMAXIS Slim先進国債券の購入方法について説明します。
この商品はつみたてNISAでは購入できないので、特定口座で購入する必要があります。
購入方法は、つみたてNISAとほぼ同じで「特定口座で購入」を選択するだけです。
まとめ
今回はつみたてNISAの保険に使える、eMAXIS Slim先進国債券について紹介しました。
債券は株式と価格の連動が低いため、株式の保険として使うことができます。
つみたてNISAだけではリスクが高いので、来たるべき株式価格の調整に備えて、保有してみてはいかがでしょうか。
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