コア・サテライト投資を実践した安定した資産運用を紹介します

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コア・サテライト投資とは、安定的に運用する「コア」の部分と、積極的に運用する「サテライト」の部分を分けて考える投資戦略です。

この記事では、効率よくかつ安定した資産運用であるコア・サテライト投資について詳しく説明します。

コア・サテライト投資とは

コア・サテライト投資とは、安定的に運用する「コア(守りの長期)」の部分と、積極的に運用する「サテライト(攻めの短期)」の部分を分けて考える投資戦略です。

コア・サテライト投資のイメージ

コア(守りの長期)

コア(守りの長期)への投資は、ライフイベントで発生する大きな費用や老後資金を賄うための投資です。

人生の三大支出賄うための投資

人生の三大支出として発生する大きな費用として

  • 老後資金
  • 子供の教育資金
  • マイホーム頭金

があります。詳細を見て行きましょう。

老後資金

定年退職後の定期的な収入は、年金になります。

支給される年金額は年々減っており、年金のみでは生活できなくなってきています。

厚生労働省の試算によると、2000万円程度を見積もっておくべきとアナウンスもありました。

定年退職までに2000万円を貯めるには、若いときからコツコツと貯める必要があります。

子供の教育資金

お子さんがいる家庭では、教育資金が必要となります。

特に、大学の授業料は毎年値上がりしており、初年度納入金額は

  • 国立大学 約80万円
  • 私立大学 約130万円

がかかり、4年間通学するとすると600万円程度を見積もっておくと安心です。

お子さんが大学に入学するまでに600万円を貯めるには、若いときからコツコツと貯める必要があります。

マイホーム頭金

住宅を購入する際、全額住宅ローンで借りてしまうと返済額が大きくなってしまうため、頭金を用意する必要があります。

家を購入するときに必要な頭金は、住宅の価格に対して10~20%程度が相場ですので、300~800万円程度のを見積もっておくと安心です。

コア(守りの長期)は、少額で長期積立を実施する手法

上記の三大支出の出費を賄うためにお金を貯めておく必要があります。

毎月定期的に入ってくる収入の一部を貯蓄や投資に回して備える必要があります。

目標到達に必要な金額を計算し、毎月の収入の何%を貯蓄や投資に回すかを計算します。

コア(守りの長期)に投資する理由

お金を貯める際、多くの方々は銀行に預けて置いておく方が多いと思います。

しかし現在の銀行預金の金利は高くても0.1%と低く、銀行に預けていても増やすことが出来ません。

そこで毎年GDPが約4%程度成長している全世界へ積立投資をして、ゆっくりと全世界成長の恩恵を享受しようという考え方がコア投資です。

全世界に投資をすれば、理論値で毎年GDPの4%のリターンを得ることが出来ます。

さらに、長期でリスクを抑えながら運用できるので、上記の目標額までお金を育てようという戦略です。

長期で運用するため、全世界に広く投資でき、運用コストも安いeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を超初心者の方にはおすすめしています。

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現在最も安全で確実と言われているのが、全世界への分散投資です。全世界に広く分散させて投資を実施することで、低いリスクで全世界の成長を享受しようという考えの投資手法です。その中で、全世界に簡単に投資が出来、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020に2年連続1位に輝いたeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)について紹介をします。

サテライト(攻めの短期)

サテライト(攻めの短期)への投資は、長期資産のコア(守りの長期)に対する保険や、リスクを取って短期的なトレンドに乗りながら資産を増やすための投資です。

以下にサテライト(攻めの短期)のメリットを2つ紹介します。

効率よく運用を実施するため

長期投資は全世界に投資するため、ゆっくりと資産が増えていきます。

しかし、稼げる分野に集中してリスクを取ってポジションを取ることで、資産を増やすことが出来ます。

稼いだお金を更に長期投資に回すことで、三大支出への目標額に近づくことが出来ます。

長期資産のヘッジ(保険)になる

リーマンショックやコロナショックの際、株価は大幅に下落しました。

そのため、コア(守りの長期)の価値が大きく下がった投資家が多くいました。

コアの部分を守るため、空売りやショートポジションなどを短期的に持つことで、お金を稼ぐことが出来るため、全体の損失をカバーする保険の役割をすることが出来ます。

コア・サテライト投資の戦略

安定的に運用する「コア(守りの長期)」と、積極的に運用する「サテライト(攻めの短期)」では、戦略が全く異なりますので、詳しく説明します。

コア(守りの長期)

コア(守りの長期)におすすめな商品について説明します。

長期で安定したリターンが期待できる分散投資型の銘柄がおすすめです。

なによりもリスクを分散させることが大事です。

ひとりひとり考え方や目標額が違うため、最終的には自分で調べて計算して投資を実行してくださいね。

超初心者向け

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

銀行預金をするよりは・・・。という考えで選定した商品です。

全世界にこれ一本で投資できるので、超初心者には安心できるのかと思います。

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初心者向け

自分で割合を決めて分散投資を実施することをおすすめします。

  • eMAXIS Slim国内株式
  • eMAXIS Slim先進国株式
  • eMAXIS Slim新興国株式
  • eMAXIS Slim先進国債券

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は先進国・新興国・日本の割合を自分で決められません。

「日本国内は少なめにしたい」「新興国を多くしたい」と考える方も多いでしょう。

そこで、自分でどこにどのくらい投資するかを決定して投資します。

この投資手法のことを、アセットアロケーションといいます。

ぜひ投資を楽しんで実行したい方は、自身のオリジナルの割合で分散投資を試してみてください。

中級者向け

米国ETFで分散投資をすることをおすすめします。

米国には多種多様なETF(上場投資信託)が取り扱われています。

初心者でご紹介した投資信託より更に細分化されたETFでより自分らしい投資配分を決めることが出来ます。

  • VTI (全米株式)
  • VEA (先進国全体・米国除く)
  • VGK (欧州株式)
  • VWO (新興国株式)
  • VYM (高配当株式)
  • TLT (米国長期国債)
  • HYG (米国ハイイールド社債) など

様々な商品が取り扱われているので、是非調べてみてください。

【TLT】iシェアーズ 米国債20年超ETF購入したので、その理由について紹介します
債券の種類には、主に日本国債・米国国債・投資適格社債・ハイイールド社債・新興国債券などがあります。TLTはアメリカの20年超えの長期国債に投資を行うETFです。TLTはブラックロック者が運営するETFで、直近配当利回りは1.68%です。米国市場はTLTで購入できますが、国内株式で購入したい方は、2621 iシェアーズ 米国債20年超ETF(為替ヘッジあり)をおすすめします。

上級者向け

海外ETFで各国のETFやゴールドに分散投資することをおすすめします。

  • GLDまたはIAU (ゴールド)
  • 2800 (香港)
  • EPI (インド)
  • EWS (シンガポール)
  • EPHE (フィリピン)
  • EIDO (インドネシア)
  • EWW (メキシコ)
  • AFK (アフリカ)など

普遍的な価値のあるゴールドや、好きな国に投資してみるのも一興ですね。

サテライト(攻めの短期)

サテライト(攻めの短期)におすすめな商品は特にありません。

人それぞれによって、リスクや考え方が違うため、一概には言えないです。

個別企業の銘柄であったり、国債であったり、ビットコインかもしれません。

トレンドが発生している銘柄の波に乗ったり、空売りで保険をかけたりしますが、その時々で銘柄を考える必要があります。

超初心者の方は、難易度が高いため、まずは長期のみで始め、慣れてきたら短期を初めて見ることをおすすめします。

初心者の方は、トレンドが発生している銘柄の株を現物で買ってみるといいかもしれません。

中級者の方は、空売りなどを試して、下落しているときにも稼げるような機会を増やすといいかもしれません。

コア・サテライトの比重について

安定的に運用する「コア(守りの長期)」と、積極的に運用する「サテライト(攻めの短期)」の比率について説明します。

比重についても、ひとりひとり考え方が違うため、一概には言えませんが、

コア:サテライト=7:3が基本

であると考えています。

長期運用は時間をかけると大きく育つので、コアの部分を多めに設定します。

例えば投資資金が500万円の場合、コア350万円・サテライト150万円で運用するイメージです。

まとめ

安定的に運用する「コア(守りの長期)」と、積極的に運用する「サテライト(攻めの短期)」を活用する、コア・サテライト投資戦略についてご紹介しました。

効率よくかつ安定した資産運用であるコア・サテライト投資を是非実践してみてはいかがでしょうか。

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