みなさん、こんにちは。新興国投資家のごうかくです。
この記事では、アフリカに投資ができる【AFK】ヴァンエック ベクトル アフリカ インデックス ETFを購入しましたので、その理由について紹介します。
なぜアフリカに投資しようと思ったのか
まず、私がなぜアフリカに投資をしようと思ったかについて説明します。
伸び続けるGDPと人口
アフリカの人口は12億人を超え、年々人口が増えている地域です。
また、豊富な天然資源や農業商品を生産可能な将来性のある地域です。
アフリカで最も人口の多い国であるナイジェリアの人口推移とGDP推移を見てみましょう。

ナイジェリアの人口は年々増加し、現在の人口は約2億人にのぼり、世界で第7位です。
ナイジェリアのGDPも、長期的に右肩上がりで推移していることがわかります。
アフリカの1人当たりのGDPは1,809ドルと世界平均の10,728ドルに比べ低く、これからの発展が見込まれています。
アフリカ諸国は政治的・環境的に不安定なため、外部環境の変化により成長率が下落するような場面も見られます。
しかし、長期での成長率は高いため、長期ポートフォリオの一つとして組み入れる価値がある地域です。
インターネットやスマートフォンの普及による経済発展
アフリカは、新興国よりも更に発展途上のフロンティアという位置づけです。
政治的な理由や疫病が多い理由から、大規模な投資が敬遠され、インフラの整備が未発達な地域でした。
しかし最近のアフリカでは、急速にスマートフォンが普及しており、人口普及率はほぼ100%と言われています。

スマートフォンは、固定回線のような大規模な設備投資が不要なため、アフリカなどの新興国で急速に発展しました。
アフリカを始めとする新興国では、先進国で使い古されたスマートフォンが中古で流通されています。
スマートフォンの普及により、いままで銀行口座を開設できなかった方たちの決済手段として使われるようになりました。
特に仮想通貨の普及で、非常に安い手数料で世界中どこへでも送金が可能となり、国外へ出稼ぎしている労働者が家族の元へ送金するハードルが下がりました。
このようなインターネットやブロックチェーンの普及により、アフリカのさらなる発展が見込まれています。
このような理由から、私はアフリカへ投資を実施しようと考え、長期の積立投資を実施しています。
AFK(ヴァンエック ベクトル アフリカ インデックスETF)の特徴
AFKの特徴について説明します。
AFKは、アフリカ大陸全体に投資が可能な米国ETFです。
- 運用会社 : ヴァン・エック・グローバル
- 経費率 : 0.94%
- 直近配当利回り : 3.63%
- 購入銘柄数 : 約80銘柄
- 設定日 : 2008年7月14日
アフリカ諸国に広く分散
AFKの大きな特徴は、アフリカで展開する企業約80銘柄に分散されていることです。
もしアフリカの個別企業に投資するとなると、現地で口座を開設する必要があり、非常に難易度が高いです。
ちなみに、ナイジェリアで口座開設するにはゼニス証券で口座を開設する必要があるそうです。
また、個別株は倒産リスクも高いため、銘柄の吟味を十分にする必要があります。
しかし、米国株ETFであるAFKを購入すれば、投資の専門家である運用会社がアフリカの適切な企業に分散して投資をしてくれるため、安心してアフリカ全体に投資を実施することができます。
投資対象銘柄
投資対象銘柄についてご紹介します。
上位10銘柄を見ると、南アフリカ、モロッコ、ナイジェリアなどの比較的発展したアフリカ諸国が上位に組み入れられている印象です。
積立を始める当初、私は下記の10銘柄について1社も知りませんでした。
名称 | ファンドの割合 | 国名 | セクター |
---|---|---|---|
ナスパーズ | 7.46 | 南アフリカ | 通信 |
サファリコム | 6.77 | ケニア | 通信 |
アティジャリワハ銀行 | 5.26 | モロッコ | 金融 |
マロックテレコム | 4.59 | モロッコ | 通信 |
アングロ・アメリカン | 4.26 | 南アフリカ | 鉱業 |
コマーシャル・インターナショナル・バンク | 4.25 | エジプト | 金融 |
MTN ナイジェリアコミュニケーションズ | 4.09 | ナイジェリア | 通信 |
ギャランティー・トラスト・バンク | 4.09 | ナイジェリア | 金融 |
ジュミア | 3.83 | ナイジェリア | 小売 |
ゼニス銀行 | 3.56 | ナイジェリア | 金融 |
投資対象セクタ
AFKの投資対象セクタについて説明します。
AFKは主に、金融・通信サービス・素材のセクタで7割以上を占めています。

投資対象国
AFKの投資対象国について説明します。
南アフリカ・モロッコ・ナイジェリア・ケニアが上位を占めています。
国名 | 割合 |
---|---|
南アフリカ | 28.50% |
モロッコ | 16.50% |
ナイジェリア | 13.63% |
ケニア | 10.45% |
AFKの株価や配当の推移
AFKの株価や配当の推移について見ていきましょう。
株価推移
AFKのチャートを長期的に見ると初期に40ドル台をつけてから、価格は20ドル台へ下落し、現在は横ばいを続けています。
今後の発展に期待したいチャートです。
配当金の推移
AFKの配当利回りは2~3%程度を安定的に推移しています。
直近では株価が低迷しているため利回りが高くなっています。
そのため、長期的な購入のチャンスだと私は考えています。

S&P500およびVWOとの比較
AFKと米国株の指数S&P500および新興国株式ETFで有名なVWOと比較してみましょう。
AFKとS&P500との比較
AFKとS&P500の比較について説明します。
S&P500は右肩上がりに対し、AFKは横ばいです。

VWO(バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF)との比較
AFKと新興国株式ETFで有名なVWOを比較してみましょう。

VWOは中国の比率が高いため、業績の好調な中国に及ばない結果となっています。
2015年のチャイナ・ショック前の株価に未だ到達していません。
新興国やフロンティなどの小さな国は、ドルの強弱で景気が大きく変動してしまいますが、長期で積み立てれば、為替変動のリスクを平準化できます。
価格が下落してもドルコスト平均法で購入し続けることができれば、今後の株価次第でVWOを上回る大きなリターンを得ることが出来るでしょう。
長期積み立てでは、下落したほうが有利という記事↓

AFKが購入可能な証券会社(投資方法)
AFKの投資方法について紹介します。
国内でAFKを扱っている主な証券会社はSBI証券とマネックス証券です。
特にマネックス証券は多種多様な米国株式ETFを取り扱っており、銘柄追加のリクエストに対する対応も早いので、今後に期待できる証券会社です。
まとめ
アフリカ大陸全土に投資可能な、AFK(ヴァンエック ベクトル アフリカ インデックス ETF)について紹介してきました。
現時点では、株価は低迷していますが、配当利回りが高いので、長期積み立てを実施しながら、今後の値上がりを期待してみてはいかがでしょうか。
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